カスタムポストタイプの使いどころ

WordPressでカスタム投稿タイプを使うと可能になることには、以下のようなことが挙げられます。

  • 投稿タイプによって投稿画面を使い分けたい
  • 投稿タイプによってカスタムフィールドを使い分けたい
  • 投稿タイプによってカテゴリ・タグを分けたい
  • 投稿タイプによって表示を変えたい
  • 投稿タイプによって一覧の表示を変えたい

それぞれどういうことかというと、

投稿タイプによって投稿画面を変えたい

カスタム投稿タイプごとに管理画面の左メニューが分かれます。

下図の例だと、標準の投稿、固定ページのほかに、施工事例、リフォーム事例、物件が作られています。

カスタムポストタイプ別に投稿画面が分かれる

投稿タイプによってカスタムフィールドを使い分けたい

例えば「イベント情報」には「開催日」を持たせたい。「映画」のポストタイプには「ジャンル」を持たせたい。でもブログの普通の投稿では必要ない。むしろ邪魔。といったときは投稿画面の時点で分かれているとわかりやすいです。

プラグインを使って、特定の投稿タイプの時に、固定でカスタムフィールドを用意するなどができます。

投稿タイプによってカテゴリ・タグを分けたい

標準の投稿に対するカテゴリとは、管理画面上で別になります。

カスタムポストタイプの固有のカテゴリ

表示も別にできます。

ポストタイプ「物件」の「名古屋市」というカテゴリーと、ポストタイプ「イベント情報」の「名古屋市」というカテゴリーがある場合、標準の投稿に全部入れると、カテゴリー名古屋市の投稿一覧(/archives/category/カテゴリ名)で、物件もイベント情報も混在して表示されます。混在してかまわなければ標準の投稿に全部入れてよいです。混在しないようにしたければ、カスタム投稿タイプを使うと結果として自動的に別になります。

投稿タイプによって表示を変えたい

カスタム投稿タイプごとの個別表示のテンプレートを作成できます。

テンプレート階層参照。

テーマの中に、single-$posttype.php の名前のテンプレートファイルを作ることになります。

投稿タイプによって一覧の表示を変えたい

カスタム投稿タイプごとの個別表示のテンプレートを作成できます。

テンプレート階層参照。

テーマの中に、archive-$posttype.php の名前のテンプレートファイルを作ることになります。

テンプレートを分けてしまえば、お互い干渉せず、表示のカスタマイズは自由です。

カスタムポストタイプのテンプレートファイル

カスタム投稿タイプを使うといいことだらけなの?

標準の「投稿」の中で、カテゴリとタグを活用して何とかなるのであれば、カスタムポストタイプを無理に作らないほうが運用がシンプルで簡単です。

例えば不動産屋さんのWebサイトで、物件情報を、カスタムフィールドやカテゴリを活用して登録して、表示も物件情報専用の表示にするといった場合などには適していると思います。

ブログ、ニュース、コラム、プレスリリース、新着情報、新商品情報、イベント告知など、カテゴリとしては様々考えられるとしても、結局投稿画面も表示も特に違いはなくて、カテゴリで分類するだけでよければ、わざわざカスタムポストタイプを使うことで無駄に面倒な状態になります。

カスタマイズや運用が複雑になるというデメリットと、上記のメリットを比較して、カスタムポストタイプを作るか作るべきでないか検討するとよいです。

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